近年では、新築一戸建て住宅を建てる際に「長期優良住宅」と「低炭素住宅」を検討する方も多くなってきています。
どちらも省エネ性能が高い基準が必要などの同じ条件もありますが、認定においての基準や条件、メリットである優遇制度について異なっている点が多くあります。
今回は、「長期優良住宅」と「低炭素住宅」の違いについてご紹介していきましょう。
認定基準の違いについてですが、どちらも断熱等性能等級の最高レベル「4」をクリアすることが必要です。
「長期優良住宅」の条件として、劣化対策や耐震性、維持管理と更新の容易性、可変性、高齢者等対策、省エネ対策、居住環境、住戸面積、維持保全計画があります。
これらは、日本の住宅の質を底上げするものとして、少子高齢化社会や地震対策を念頭に設けられています。
一方、「低炭素住宅」の条件としては、省エネに関する基準や節水対策、HEMS導入、木材の利用、ヒートアイランド対策等の低炭素に関する設備の導入があります。
こちらは、世界的な環境問題を念頭に考えられているのです。
優遇制度について、どちらも所得税と登録免許税で優遇されますが、「長期優良住宅」の方が不動産取得税と固定資産税も減税される優遇措置があります。
また、住宅ローンのフラット50は長期優良住宅のみに適用できるという点も見られるでしょう。
新築一戸建てを建てる際に低炭素住宅を考えているけれど、どのような流れで認定の手続きをしなければならないのか分からないという方も多いでしょう。今回は、低炭素住宅を認…